ほんの少しのこだわりで、より美味しく
日本茶の7つ道具
Tools for enjoying Japanese tea
日本茶時間を愉しむために大切なもの。
その一つが、道具選び。
興味が湧いて手にしたくなったら、そこが始まりです。
ここでは豊かな日本茶Lifeをおくるための
道具についてご紹介します。
日本茶時間を愉しむために大切なもの。その一つが、道具選び。興味が湧いて手にしたくなったら、そこが始まりです。ここでは豊かな日本茶Lifeをおくるための道具についてご紹介します。
急須Teapot
日本茶を味わううえで欠かせない急須は、形や素材、大きさなど、じつにさまざまです。急須の種類によって、向いている茶種や使えるシチュエーションなども違うので、それぞれの特徴を理解したうえで、好きなデザインや手になじむものを選ぶことをおすすめします。
形のいろいろ
急須は持ち手の位置で4種類に分けられます。
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横手(よこて)型
持ち手が注ぎ口と直角になるようについた横手型は急須界のスタンダード。日本独自の形で、どんな日本茶にも合う使いやすさが特徴です。
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後手(うしろで)型
注ぎ口と一直線上の反対側に持ち手がある後手型は、右利きでも左利きでも使いやすく、向かい合っている人の湯呑みにも注ぎやすく便利です。
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上手(うわて)型
急須の上に持ち手がある上手型は、熱湯を入れても持ちやすく、焙じ茶や番茶など熱いお湯でいただく日本茶を淹れるのに適しています。
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宝瓶(ほうひん)
片手で持てる大きさで、持ち手がついていない宝瓶は、主に玉露や上級煎茶など低温の湯で旨みをゆっくりと引き出して淹れる日本茶に用います。
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急須サイズの目安
淹れる人数に合わせ、適した急須サイズを知ることが大切です。気をつけたいのは、「大は小を兼ねない」こと。少ない人数分しか淹れないのに大きな急須で淹れようとすると湯温が下がったり、茶葉がお湯にしっかりと抽出されない場合も。お茶を淹れる人数に応じて急須サイズを選ぶとよいでしょう。
[急須サイズ]
1人分 100 ml~150ml
2~3人分 200 ml~350ml
4~5人分 400 ml~550ml -
素材の違い
日本茶の味わいは湯の温度や茶葉の種類だけでなく、急須の素材によっても変化します。
日本茶の渋味成分カテキンを吸収するため、まろやかな味わいを楽しめる炻器(せっき)・陶器製、日本茶本来の味わいを楽しめる磁器製や耐熱ガラス製、耐久性に優れているため長く使い続けたい方に最適な鉄製の急須などがあります。
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湯冷ましHot water cooler
日本茶には沸騰したお湯ではなく60℃~80℃くらいのお湯が適温の茶種があります。低温が適している日本茶を淹れる場合でも必ず一度沸騰させたお湯を使うのが鉄則。そんなとき沸騰させたお湯を手早く冷ますのに便利なのが湯冷ましです。開口部が大きいものほどお湯も早く冷めます。
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湯呑みTeacup
低温で淹れる玉露やかぶせ茶、煎茶などには薄手の磁器製のもの、熱々の湯で淹れる焙じ茶や番茶、玄米茶にはやや大きめで厚みのある陶磁器製の湯呑みなど、茶種にあわせて素材やサイズを使い分けると、より美味しく味わえます。涼しげなガラス器を揃え冷茶を楽しむのもおすすめです。
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茶托(ちゃたく)Teacup saucer
主にお客様をおもてなしするときに使用します。茶托は持ち手がない湯呑みの日本茶をお出しする際、「お茶を出す人の指が湯呑みに触れないように」という心遣いが込められたもの。そのため、湯呑みとの大きさやバランスを配慮して選ぶのが重要です。
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茶筒Tea canister
日本茶は保存方法が悪いと酸化が進み、味や香りが劣化します。その点、劣化に影響する紫外線や湿気を通さない金属製の茶筒は保存するのに最適です。遮光性の高さでは、木製もおすすめ。目安として、1ヵ月程で飲み切れる量を保存できる茶筒を選ぶのがポイントです。
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茶匙(ちゃさじ)Tea scoop
茶葉を急須に入れるときに使う道具。洗いやすく汚れも落としやすい金属製、雑菌を抑える効果がある竹製、触ったときの優しい感触が魅力の木製など、さまざまな素材やデザインのなかから自分好みの茶さじを見つけるのも楽しみの一つです。
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お盆・トレーTray
急須や湯呑みを運ぶ道具として使うのはもちろん、日本茶+茶菓子のセットを乗せて、自分だけの日本茶時間を演出するのにも便利です。忙しいとついサッと済ませてしまう休憩もお気に入りのお盆・トレーがあれば、特別なひとときに。