気分で、シーンで、お茶選び
日本茶の種類
Types of Japanese tea
日本茶でほっとひと息。そんな時間がもっと愉しみに。
日本茶には、茶葉の種類や産地の違い、季節によっても
多彩な味わいや、香りのものがあります。
たまには、いつもと違う日本茶でくつろいでみませんか。
日本茶でほっとひと息。そんな時間がもっと愉しみに。日本茶には、茶葉の種類や産地の違い、季節によっても多彩な味わいや、香りのものがあります。たまには、いつもと違う日本茶でくつろいでみませんか。
代表的な茶葉の種類
日本茶は大きく分けて、不発酵茶(緑茶)・半発酵茶(ウーロン茶)・発酵茶(紅茶)の3種類があります。緑茶には蒸し、釜炒りの2とおりがあって、蒸しの中に煎茶・玉露・かぶせ茶……と、茶葉づくりの工程の違いによって、渋味や旨み、まろやかさ、香りなどの違ういろいろな種類の日本茶が生まれます。
もちろん、生葉の産地や製造工程の微妙な違いによって、味わいも香りもさらに変わるので、日本茶の種類を替えることで、日本茶時間の愉しみが増えることまちがいなしです。春の新茶をはじめ二番茶、秋茶など、季節によっても旬の日本茶がありますので、愉しみはいっそう増えます。
それぞれの日本茶の特徴は?
※各お茶のレーダーチャート(甘味・旨み・渋味・まろやかさ・香ばしさ)の値は、一般的な目安で、商品によっては異なります。
煎茶
一般的に家庭でよく飲まれている日本茶が煎茶です。茶葉を蒸す程度によって普通煎茶、浅蒸し煎茶、深蒸し煎茶に分けられ、浅蒸しはさらりとした飲み口に、深蒸しは生葉の蒸し時間を2倍~3倍長くすることで渋味が抑えられて、濃厚な味わいになります。
玉露(ぎょくろ)
一番茶の新芽が伸び出した頃から20日程、日光を遮った茶園、覆下園(おおいしたえん)で栽培した生葉を、煎茶と同じ工程で製造する最上ランクの日本茶。旨みと香りをちゃんと愉しみたい日本茶で、海苔を思わせる「覆い香(おおいか)」が特徴です。
かぶせ茶
一番茶の茶摘み前に7日程、茶樹を布などで覆って栽培した生葉(なまは)を使い、煎茶と同じ工程で製造。ぬるめのお湯で時間をかけて淹れれば玉露のような上品な味に、熱めのお湯で淹れれば渋味の残る煎茶のような味わいを愉しめます。
碾茶(てんちゃ)
玉露と同じで、覆下園(おおいしたえん)で栽培した生葉を、蒸してから揉まずに乾燥し、茎や葉脈を除いたものです。玉露と同じく上質な日本茶で、丹精込めて栽培され、加工されます。これを茶臼で挽いて粉にしたものが抹茶になります。
抹茶
碾茶を茶臼で挽いて細かい粉末にしたもの。茶筅(ちゃせん)で点(た)てて飲む抹茶は、渋味の中に上品な旨みが広がる味わいが特徴です。日本茶の栄養素を丸ごと摂取でき、最近ではお菓子などの材料に使われることも。
番茶
一般に新芽が伸びて硬くなった生茶や古い生葉、茎などを原料として製造する日本茶です。煎茶の仕上げの工程で選別された大きな茶葉を使うこともあり、京番茶など地方特有の製法で作られる「地方番茶」もあります。
焙じ茶(ほうじちゃ)
下級の煎茶や番茶などを、褐色になるまで焙じて作る日本茶で、焙煎することで生まれる香ばしい香りが魅力。高熱で焙じる中でカフェインなどの各種成分が昇華して減るため、刺激が少なく、胃にやさしいのも特徴です。
玄米茶
お茶と炒り米を1対1の比率でブレンドしたもので、炒ったお米の香りが特徴です。番茶と組み合わせるのが主流ですが、煎茶とブレンドしたものや、抹茶入りのものなどもあり、ブレンド次第で味わいが変わります。
最近、耳にする「和紅茶」って?
日本産の紅茶「和紅茶」は、最近、一気に種類も増えて、ブームになりつつあります。じつは、かつての日本でも紅茶栽培が盛んな時期があり、最盛期の1937年には6350トンの輸出量を誇っていました。紅茶の輸入自由化によって、生産は衰退していきましたが、近年、イギリスの品評会「グレート・テイスト・アワード」で2007年に鹿児島県産の紅茶が、2012・2013年には埼玉県産の紅茶が金賞を受賞、2017年に静岡県産の紅茶が三つ星(最高位)を受賞するなど、世界的に日本産の紅茶(和紅茶)の評価は高まっています。
和紅茶は海外の紅茶に比べて苦みや渋味が少なく、甘味を感じられるまろやかな味わいが特徴。日本茶文化に慣れ親しんだ日本人の口に合い、和菓子や和食との相性も良いです。
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最近、耳にする
「和紅茶」って?
日本産の紅茶「和紅茶」は、最近、一気に種類も増えて、ブームになりつつあります。じつは、かつての日本でも紅茶栽培が盛んな時期があり、最盛期の1937年には6350トンの輸出量を誇っていました。紅茶の輸入自由化によって、生産は衰退していきましたが、近年、イギリスの品評会「グレート・テイスト・アワード」で2007年に鹿児島県産の紅茶が、2012・2013年には埼玉県産の紅茶が金賞を受賞、2017年に静岡県産の紅茶が三つ星(最高位)を受賞するなど、世界的に日本産の紅茶(和紅茶)の評価は高まっています。
和紅茶は海外の紅茶に比べて苦みや渋味が少なく、甘味を感じられるまろやかな味わいが特徴。日本茶文化に慣れ親しんだ日本人の口に合い、和菓子や和食との相性も良いです。