暑い夏 体も心もリフレッシュ
グラスで愉しむ 夏の日本茶
日本茶を楽しむ | 2022/07/20
冷茶がおいしい季節になりました。普段、急須で淹れて飲んでいる日本茶を“水出し”で味わってみませんか。
冷たい水出しで淹れた日本茶を、お気に入りのグラスでいただくと、まろやかな甘味と清々しい香りが広がり、一気にリフレッシュ。グラスに透ける日本茶の色も、グラスを伝う水滴の雫も涼しく感じられます。
今回は、そんな日本茶の爽やかな香りや味わいを引き出す水出し茶についてお届けします。
水出し緑茶の特徴
緑茶は、使う水の温度によって、抽出される成分量が変わるそうです。
お茶に含まれる苦み成分である「カフェイン」や、渋み成分であるカテキンの一種の「エピガロカテキンガレート(EGCG)」は、お湯の温度が高いと溶けやすい性質があり、60℃以上のお湯で淹れると抽出量はましますが、水出しすると、抽出量が抑えられるため、緑茶の苦み・渋みも抑えられることになります。
一方で、甘み・うまみ成分である「アミノ酸」や、比較的穏やかな苦味を感じさせるカテキンの一種である「エピガロカテキン(EGC)」は、低温の水にも溶け出しやすい特徴があり、お湯で淹れた場合と同じように抽出されます。そのため、水出し緑茶は、苦み・渋みが少ない、まろやかな甘みとうまみのあるお茶になります。
水出し緑茶に多く含まれる「EGC」やアミノ酸の1種である「テアニン」は、からだに嬉しい効果も。「EGC」は、呼吸器や粘膜免疫系の働きをよくして免疫力向上に、「テアニン」は、ストレスを解消し睡眠の質を良くする効果があると言われています。
1日に必要なビタミンCの量は大人で約50mg。お茶10杯分に相当します。緑茶の中で、ビタミンCが一番多く含まれるのは、煎茶です。
ビタミンCは、酸化されやすいので、発酵させると減少するため、烏龍茶では極めて少なく、紅茶になると消滅してしまいます。また、玉露や抹茶は、茶畑に覆いをして育てることで、ビタミンCが作られるのを抑制してしまうため、少なくなります。
ビタミンCは、水に溶けやすく熱に弱い性質があり、緑茶に含まれるビタミンCは、水出しすることで熱にさらされることなく抽出することができます。
氷出し緑茶の作り方
- 水100gに対して3g(ティースプーンで山盛り一杯ほどが目安)の茶葉を入れる
- 冷蔵庫で1時間ほど冷やす
※水の量が増えるにつれて、冷やす時間を長くする- 飲む前に軽くふって注ぐ
朝目覚めたら、グラスに茶葉と氷を
少しだけ早起きした日は、朝ヨガで新鮮な空気を取り込み目覚めスのイッチをON。体がゆっくりとほぐれていく感覚が心地よく、LOHAS(ロハス)な1日を気持ちよくスタートできます。
はじめる前に茶葉と氷をグラスに入れておけば、スッキリ汗を流した後には飲み頃に。氷で抽出する緑茶は驚くほど濃厚で、甘味と爽やかさが体にスーッと溶け込んでいきます。栄養たっぷりの茶葉まで味わえば、カラダも喜び、環境にも配慮し、まさにLOHASスタイルです。
氷出しの緑茶は、朝は忙しい、という人にもピッタリ!
朝起きて、グラスと氷をセットすれば、準備がひと段落した頃には氷が溶けて完成。出かける前に飲めば、頭もスッキリして「今日もがんばろう!」と爽やかな1日が迎えられます。
目覚めの一杯は、お気にりのグラスで。口いっぱいに広がる香りと味が、頭と体を、爽やかに、そしてクリアにしてくれます
水出し緑茶の作り方
- グラスに茶葉を3g~5g入れる
- 氷を入れる(製氷機の氷で2つくらいが目安):写真左
- 水が溶けたら完成:写真右
水出し煎茶で、暑い夏を涼やかにおすごしください。
どうぞ #いい日になりますように