清爽な香り 自然のめぐみ「山の香」 新茶の季節 vol.6
日本茶を楽しむ | 2023/05/19
静岡の安部川上流、豊かな森林に囲まれた山あいの小さな茶産地「玉川」で、山の声を聞き、昔ながらの手間を惜しまぬお茶づくりを大切に育てられた「山の香」。
山の景色を感じながらいただくお茶、そこにはゆったりとした時間が流れています。
自然豊かな「オクシズ」山のお茶
静岡県静岡市の中山間地域である奥静岡。静岡では「オクシズ」と呼ばれ、県民に古くから親しまれています。
豊かな緑と清らかな渓流に囲まれた山あいには、多くの茶園が点在しており、手間ひまをかけ丁寧に育てられるお茶は、「山のお茶」として愛されています。
この土地の美しい風景は、環境に負荷をかけないよう、手間暇をかけて行う昔ながらの農法によって守られています。
このお茶が育てられているオクシズ「玉川」は、朝夕の寒暖差、ほどよい降水量、日差しを柔らかくする山腹の霧。これらの条件が重なり、爽やかで上品な甘みを感じるお茶となります。
特に、山間部で作られる浅蒸し茶は、自然な甘みと穏やかな渋みがあり、バランスに優れています。
香りのよいお茶は、昼夜の寒暖差、霧などによって育まれます。その気象条件が揃うのが「山」の斜面や頂上付近で作られるお茶。
今回ご紹介する「山の香」シリーズは、静岡駅から1時間弱、安倍川を上った山間部の玉川地区にある「志田島園」の山のお茶。
江戸時代から7代続く茶農家で、7代目の佐藤誠洋さん一家が、自園での栽培から自宅工場での製造まで「自園自製」で手間を惜しまず、丁寧にお茶をつくっています。
一般的な茶農家は、茶葉を刈り取り、その日のうちに蒸して揉んで乾燥させた“荒茶”にして、市場や茶問屋に持ち込み、茶問屋などが、それを仕上げて合組(ブレンド)して製品化しています。
柔らかな新芽、天候を見ながら摘む頃合いを見ています。
「いい日になりますように」で取り扱っているお茶は、お茶自身を育てた茶農家が、どんなテイストにしたいか、摘む時期から蒸らしたり揉んだりと仕立てるところまで、「自園自製」で行うものがほとんどで、もちろん”シングルオリジン”のお茶です。
それにより、同じ品種でもそれぞれにお茶のテイストが違い、作り手の思いがこもった美味しいお茶を楽しむことができるのです。
ていねいに仕上げた一番茶。美味しいお茶ならではの針のように細く美しい茶葉。
わさび栽培発祥の静岡県
佐藤さんの小さい頃からの遊び場だったという山の茶畑には、小川が流れ、その清流を生かしたわさび作りも行っています。
静岡はわさびの産地としても有名で、わさびはきれいな水場でしか栽培できず、この斜面の畑ときれいな水が、美味しいお茶を作ってくれます。
静岡県はわさび栽培の発祥地であり、産出額も日本一!
山の香「浅蒸し煎茶」
静岡の安部川上流、豊かな森林に囲まれた山あいの小さな茶産地「玉川」で、山の声を聞き、昔ながらの手間を惜しまぬお茶づくりを大切に育てられた「山の香」。
やぶきた一番茶による浅蒸し煎茶を、オクシズの山の風景をイメージした缶に入れました。
山霧による天然の覆いが柔らかで良質な葉を育み、玉露のような濃厚な旨味と煎茶の爽快感、奥深き山河の恵みを存分に受けとめた味と香りをお楽しみいただけます。
清々しい色と香り、まるで山の風が届くかのようです。
美味しいお茶の淹れ方はこちらから
煎茶の「美味しい淹れ方」
山の香りを感じながらいただくお茶、そこにはゆったりとした時間が流れています。
そのほかにも、丁寧に作られた、個性豊かな新茶が続々と届いています。
お茶の香りとともにすごすひとときが、どうぞ #いい日になりますように
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